【レポート】凸と凹「マンスリーサポートプログラム」登録先向け集合研修vol.26を開催しました

●日時:2024年10月16日(水) 10:00~12:00@オンライン

●参加者:12名/ORGAN、Chance For All、コクレオの森(ホスト)、わくわーく、ひだまり創、ウィメンズ・フォーラムくまもと、光楽園、U-mitte


今回の仮想理事会のテーマは、「団体内での会計把握と予算管理」についてでした。

他団体さんのバックオフィス事情はなかなか知る機会がないのですが、これまでの仮想理事会でも他団体さんからいろんな気づきを得られていたので、このテーマにしてみました。

コクレオの森では、事業や会計について運営委員会などで報告し合っている環境ではあるものの、事業が増えていくことによって、団体内のお金に関するコミュニケーションが難しくなっているという場面が多くなっていました。


【組織について】

コクレオの森では月に一回運営委員会が開かれていて、運営委員の参加はもちろんのこと、会員はどなたでもオブザーバー参加できる仕組みがあります。

人事や給与など、経営的な決定は理事会で行われますが、運営委員会で話し合ったことを理事会で承認していきます。


【団体の課題】

やりたいことを事業として出した時に、収支計画をどう考えて、組織に説明していくか、また職員一人ひとりが自分が使えるお金を把握していくためにはどうすればいいのかなど、会社組織であればそういった研修があるのかもしれませんが、小さなNPOでは職員研修の時間もお金もかけられずという現状でした。


【仮想理事(他団体さん)の方のご意見】

・運営委員会が月一で行われるその仕組みが市民団体として健全な形で、自由に参画できる場があることがとてもよいと思った。

・事業型の場合、思いのあるスタッフが限られる。思いがある人たちは貴重である。


【仮想理事(他団体さん)の方の事例紹介】

・事業の予算管理については「管理者会議」を行っており、経営に参加している自覚が職員に芽生えてきた。

・事業状況の厳しい時期に正職員やアルバイトを含めて資金繰りの状況などワークショップ形式の場を設けて、職員それぞれがどういうアクションをしていけばいいのかを確認した。

・理事に銀行員(!!)がいるのでそれが強味である。

・職員向けに決算報告会を行い、2時間かけて細かなことまで説明した。税理士さんにもフォローに入ってもらった。

・学生ボランティアも助成金申請できるくらいにフォローできる環境があれば。

・年次報告書を読む会をして活動を伝えていく。お金のことを前向きに伝える場づくり。


【さいごに】

運営委員会という場の大切さをみなさんのご意見から再認識させていただきました。

コクレオの森のメンバーの熱量をもっと生かして、組織運営していかなくてはならないこと、スタッフ一人ひとりの思いを再認識し、進めていきたいと思いました。

本日も貴重な研修を設定していただき、ありがとうございました。


文責:岡本智子(認定NPO法人コクレオの森)

「お金の地産地消」をデザインする:合同会社めぐる

参考:「名古屋市市民活動促進基本方針」(2011年12月)/ 図 資金が地域で回る仕組みのイメージ