【レポート】凸と凹「マンスリーサポートプログラム」登録先向け集合研修vol.18を開催しました

2023年9月6日(水) 10:00-12:00

凸と凹「マンスリーサポートプログラム」登録先向け集合研修:第18回「仮想理事会」

テーマ:今年度の寄付者1,000人を達成するために、全職員や利用者と寄付募集に取り組むには?

参加団体:いぶき福祉会、Chance For All、コクレオの森、発達わんぱく会、ワークショップひなたぼっこ、ソルウェイズ、ひだまり創、あいの実、光楽園(ホスト)


●テーマの背景

光楽園は、ビジョンに掲げた「こどものいのちが輝く共生社会」の実現に向け、今年度より地域まるごとファミリープロジェクトを立ち上げました。

今後のプロジェクトや事業計画等から、今年度は寄付者1,000人達成を目標に掲げ、全職員・利用者の総力を挙げて取り組むことにしています。

7月10日に認定NPO法人になったばかりで、これまでファンドレイジングらしきことはほとんど実施してこなかった私たちにとって、かなりハードルの高い目標になっています。

ぜひ先達であるみなさんの経験や知見・アイディアをいただきたいと考え、このテーマにしました。


●グループワーク

まずは、光楽園の組織・活動状況や今回の寄付者募集の活動についての質問等を中心にブレイクアウトルームに分かれてグループワークを行いました。


●事例報告

次に、現在マンスリーサポーターが100名を超えている認定NPO法人コクレオの森さんと、来年で法人設立30周年を迎え、長い間支援者の輪を広げる取り組みをされてきた社会福祉法人いぶき福祉会さん、当法人と活動の目的や職員の年齢構成が近いNPO法人Chance For Allさんより事例報告をしていただきました。

【コクレオの森】

・ファンドレイジングは代表理事をはじめとした中心メンバー主体で取り組み、そのカリスマ性や信頼性を力にしながら、一人ひとりへの声かけを軸に進めてきた。

・寄付者募集の取り組みはスタートダッシュが大切

・組織内でも年に1回ビジョンミーティングを泊りこみで実施する等、意識や情報の共有を図っている。

【いぶき福祉会】

・現在のサポーター数は約750名

・利用者を中心とした保護者会や後援会が支援者の輪を広げてきた。(新たな施設をつくる

度に積極的に寄付募集に取り組む。)

・寄付者が高齢化しており、新しい世代を耕すことが今の課題

・お金集めではなく、仲間集め(関係づくり)という視点が重要。現在、「共感会員」とい

う無料でなれる会員制度もつくっている。

・ファンドレインジングを組織横断的に行うため、ファンドレイジング事務局を設置している。

【Chance For All】

・現在拠点が8か所に分かれているが、大切なことは集まってリアルに話し合いを持っている

・ファンドレイジングとコミュニケーションの専任担当者を配置して取り組みを進めている

・全体を3チームに分け、ファンドレイジング発信情報のSNSシェア数等のポイントを定めて「チーム対抗戦」を展開。ゲーム感覚で楽しく取り組んでいる。


●まとめ

会の中でいただいた知見やご意見の他に、「お土産」としてたくさんのメッセージをいただきました。

情報量が多く内容も幅広いため、まだ充分に咀嚼・整理ができていませんが、本当にたくさんの気づきや学び、刺激をいただきました。

中でも、(1) 寄付募集の取り組みは「仲間づくり」(ファンドレイジングではなくフレンドレイジング)であるという基本的な考え方・構えが重要である、(2) 恒常的にフレンドレイジングしていくためには、組織的な仕組みや体制づくりが必要である、という2点に関しては常に意識して取り組んでいこうと強く感じました。

このような機会をいただいためぐるさん、そして会にご参加いただき、惜しげもなく知見やご意見をいただいたみなさんに心から感謝申し上げます。

みなさんからの知見や知恵を力に目標を達成し、結果のご報告ができるよう精進します。

ありがとうございました。


文責:尾籠信義(認定NPO法人光楽園)

「お金の地産地消」をデザインする:合同会社めぐる

参考:「名古屋市市民活動促進基本方針」(2011年12月)/ 図 資金が地域で回る仕組みのイメージ