【レポート】凸と凹「マンスリーサポートプログラム」登録先向け集合研修vol.14を開催しました

第14回集合研修「仮想理事会」:テーマ「企業との連携・協働」

2023年3月22日(水) 10:00〜12:00

参加団体:あいの実、葵風、いぶき福祉会、ORGAN、コクレオの森、ソルウェイズ、ひだまり創、ワークショップひなたぼっこ、わくわーく/めぐる


今回の集合研修「仮想理事会」はNPO法人ソルウェイズがホスト役となり、ソルウェイズ共同代表へのインタビューと、「企業との連携・協働」というテーマでの仮想理事会を実施しました。


★凸と凹登録先インタビュー★


●NPO法人ソルウェイズ 共同代表 運上昌洋

記事はこちら


★仮想理事会(参加団体の事例紹介)★


●テーマ:企業との連携・協働

地域の方々に、重症心身障害児や医療的ケア児について、少しずつ知ってもらえる機会は増えてきています。

しかし、まだ十分ではなく、「いけプロ」こと「北海道で暮らす医療的ケア児の未来を拓くプロジェクト」を進めていく上でも、もっと地域住民との連携を行いたい。

SDGsの取り組みとして障がい児支援を検討している企業もありますが、どのようにかかわるとよいのかわからないという声も聞きます。

そこで、地域の企業との連携を通して地域課題を知ってもらいながら、地域の仕組みづくりも実践していきたいと考え、このテーマにしました。


●参加団体の実践内容・これからの取り組み

参加団体へのインタビュー形式で、事業収入や受託収入による「事業」での企業との連携と、会費・寄付や補助・助成による「運動」での企業との連携を分けて整理しました。


●グループワーク:今日の仮想理事会をふまえて、明日から何を取り組みますか?

ブレイクアウトルームに分かれてグループワークを行いました。


●参加者の感想

・いきなり企業との連携ができるわけではないので、現在の支援者と定期的につながりを持てるイベントなどの計画を立てようと思いました。情報発信や支援者からの紹介によって、のちに企業との連携につなげられるように行動したいです。

・さまざまな分野や立場の方と、利害や損得関係なくつながりを持つことが必要だと思いました。メディア出演の機会をいただいているので、連携していただける企業さんも募集していることを発信できたらと思いました。


企業にとってNPOと連携するメリットは、「もうかる」「宣伝になる」「人が育つ」の3つが挙げられます。これは営利企業として真っ当な理由です。

寄付つき商品を例にすると、社会貢献活動をしていることをメディアが取り上げてくれて宣伝になり、認知度が上がって売り上げも上がることになります。

プロボノ活動は、現場経験を積むことで人が育つことが、企業にとってのメリットになります。

企業と連携するためには、企業の気持ちになるということも重要です。

先行事例を参考にすることや、「事業」で連携している企業から「運動」での連携ができる企業を紹介してもらうということも生み出していけたらよいですね。


●まとめ

たくさんの事例を共有できたので、自団体でもできることから取り組み、うまくいったことだけではなくうまくいかなかったことも共有しながら、みなさんで前進していきましょう。


●事務局よりアナウンス

・5月の集合研修は講演会を予定しています。

・参加者同士で、ぜひ「1on1ミーティング」を行ってみてください。Facebookグループで実施したことを共有してもらえるとうれしいです。


文責:NPO法人ソルウェイズ 高橋亜由美(看護師・「いけプロ」事務局)

「お金の地産地消」をデザインする:合同会社めぐる

参考:「名古屋市市民活動促進基本方針」(2011年12月)/ 図 資金が地域で回る仕組みのイメージ