【レポート】凸と凹「マンスリーサポートプログラム」登録先向け集合研修vol.13を開催しました

●日時:2023年2月22日(水) 10:00~12:00

●場所:オンライン開催


凸と凹「マンスリーサポートプログラム」登録先向け集合研修の13回目を、オンラインで開催しました。

北海道、宮城、福島、東京、岐阜、愛知、大阪、福岡、熊本をつなぎ、20名の方にご参加いただきました。

今回から集合研修の進め方を変更し、「講演会」と「仮想理事会」を分けて開催することになりました。


今回は京都信用金庫(以下、京信)の間所さん、千葉さんから「日本一コミュニケーションゆたかな『会社』をめざす、京都信用金庫の取り組み」をテーマに、京信さんがこの10年ほど力を入れて取り組んでいるさまざまな「人づくりと社内改革」の事例をご紹介いただきました。

若手職員のみの支店設置や2,000名の職員との対話、プロジェクト(自分が主役になれる仕事)の立ち上げ(3年間で800件以上)など、ユニークな取り組みがたくさんありました。

若手職員のみの膳所支店では、通常は15時までの窓口の営業時間を午前中のみにして、午後は地域づくりに取り組む時間に充てているそうです。


さまざまな改革の中でも、「営業ノルマの撤廃」は職員の方にとってかなりのインパクトだったとのこと。

今でもまだ組織内で揺れているけれど粘り強く伝えていると、ご苦労されていることも含めてお話いただきました。


研修終了後に参加者のみなさんからご回答いただいた「気づきや学び、感じたこと、印象に残ったこと」の一部をご紹介します。

●若手だけの支店があるというお話を伺って、思い切って(覚悟を決めて?)やってしまう挑戦的な精神と、ただし金融業務を忘れてしまわないよう気を配る保守力と、バランス感覚があってこその活動、動きなのだと感じました。つい使命感をより強く感じる方に傾倒しがちですが、こなさねばならないことを後回しにしないよう、改めて気をつけたいと思います。

●顧客本位を本当に形にしようと歩んでいて、すてきな組織だと思いました。改めて対話を重ねることの大切さを感じた。ひたすら対話を重ねる姿勢とその回数に驚きました。自分のコミュニケーションが圧倒的に少ないのを感じた。対話の順番(支店長から対話して、全体に広げていくこと)、対話の工夫(テーマを設ける、テキストベースも大切にする)など、対話の広げ方もとても参考になりました。

●金融機関が地域への態度を本質的に変えるには10年単位で長期的に風土・文化そのものの変革が必要であるが、それをちゃんと戦略として取り組んでいる金融機関が我が国に存在しうるということに感動しています。一つひとつ取り入れていきたいです。


なかなか聴くことができない京信さんの事例を最前線で取り組むお二人から共有いただけて、参加者のみなさんも刺激を受けた方が多かったようです。


3月に行う次回集合研修の「仮想理事会」は、NPO法人ソルウェイズさんにホスト役を務めていただく予定です。

「お金の地産地消」をデザインする:合同会社めぐる

参考:「名古屋市市民活動促進基本方針」(2011年12月)/ 図 資金が地域で回る仕組みのイメージ