【レポート】凸と凹「マンスリーサポートプログラム」登録先向け集合研修vol.11を開催しました

●日時:2022年8月18日(木) 10:00~15:00

●場所:オンライン開催


凸と凹「マンスリーサポートプログラム」登録先向け集合研修の11回目を、オンラインで開催しました。

今回は新潟、東京、岐阜、愛知、大阪、愛媛、福岡、熊本から24名の方にご参加いただき、熊本県熊本市の有限会社ミューズプランニングさんにホスト役を務めていただきました。


第1部はいつもと順番を変えて、藤井宥貴子さん(有限会社ミューズプランニング 代表取締役社長)へのインタビューを行いました。

この内容は後日、「登録先の志」として『凸と凹マガジン』で紹介させていただく予定です。

ミューズプランニングは今年25周年を迎え、別法人を立ち上げて新たなチャレンジをされようとしています。

藤井さんの25年間の活動の重みがひしひしと伝わってきました。


第2部では、本プログラムアドバイザーの公原寿彦さん(社会福祉法人愛媛県共同募金会)に「オープンデータ分析とアンケート調査設計(質問紙調査)を自団体に活用する!」をテーマにお話いただきました。

公原さんが実際に調査・分析に取り組んだ2つの実践事例をご紹介いただいたのですが、ボランティアで取り組んだとはとても思えない調査のボリュームと質に、参加者のみなさんも驚くばかりでした。

より学びを深めるために、今回はコクレオの森さんがこれから取り組まれる予定の「寄付者アンケート」へのフィードバックをいただきました。

アンケートを取る目的を明確にすること、仮説を立てることの大切さ、どのような設問にするとよいのかを丁寧にアドバイスいただき、コクレオの森のみなさんも大変感激していました。


最後の第3部はミューズプランニングの「仮想理事会」として、「公益性が高く収益性が低い事業にどう取り組むか?」をテーマに、参加者全員がミューズプランニングの理事になったつもりで真剣に知恵を絞りました。

2016年の熊本地震で被災した益城町に、ミューズプランニング初の拠点を今後設置する予定ですが、担当者をどうするか、財源をどうするか等の不安があることを率直にお話いただきました。

参加者のみなさんからは、自団体でどのように学生を巻き込んでいるか、ボランティアを募っているか、スタッフとの情報共有はどうしているのか等、各団体での実践をたくさん教えていただきました。


研修終了後に参加者のみなさんから回答いただいた「気づきや学び、感じたこと、印象に残ったこと」の一部をご紹介します。

●オープンデータ分析は、誰でも見られる情報であそこまでのものを作ることができることに驚きました。日頃から自分自身も仮説を立てながら考えていかないといけないと感じました。

●公原さんのすごさに圧倒されました。調べて分析することの大切さがわかりました。藤井さんのお話もすてきでした。

●データが膨大にあるのはわかっていましたが、活用する具体的なイメージがなかったので、オープンデータ分析がとても参考になりました。ミューズさんのような取り組みはどの地域でも必要とされているものだと思うので、自治体とどう連携して具体化していくのかが今後の大切な課題の一つだと感じました。


「他団体の悩みや取り組みについて共有できることがとてもよい」「同じような思いをしている団体さんがたくさんいるなと感じました」といったコメントを多くいただけたのがうれしかったです。

凸と凹の登録先同士がお互いに学び合い、刺激し合える仲間になっている実感が持てました。

「お金の地産地消」をデザインする:合同会社めぐる

参考:「名古屋市市民活動促進基本方針」(2011年12月)/ 図 資金が地域で回る仕組みのイメージ