【レポート】凸と凹「マンスリーサポートプログラム」登録先限定の集合研修vol.5を開催しました

●日時:2021年2月3日(水)10:00~15:00

●場所:オンライン


凸と凹「マンスリーサポートプログラム」登録先限定の集合研修5回目は、会場予定だった岐阜県が新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた緊急事態宣言の発出中であることから、オンラインで開催しました。

岐阜、東京、愛知をつないで14名の方にご参加いただき、NPO法人ORGAN(以下、ORGAN)さんにホスト役を務めていただきました。


第1部は「課題とニーズを本気でつかむ社会調査とは?」と題して、本プログラムのアドバイザーである水谷衣里さん(株式会社風とつばさ 代表取締役)にお話いただきました。

調査には、課題を可視化する手段としての調査と、人を巻き込む手段としての調査があることや、調査の種類としては主に「文献調査」「聞き取り調査」「サーベイ調査」の3つがあり、それぞれに優劣はないこと等の“基本のき”をまずは学びました。

その後、午後からの仮想理事会で扱う予定だった、ORGANが現在製作を進めている長良川流域文化の“絶滅危惧種”の現状を調査・取材して紹介する『長良川流域文化レッドデータブック』を中心に質疑応答が行われ、午前の部はあっという間に終了しました。


参加者同士で昼食をとりながら交流するオンラインランチ会を楽しんだ後、午後からの第2部は、熊田朋恵さん(NPO法人ORGAN 理事)へのインタビューを行いました。

法人設立前からORGANに関わり、今年4月からはORGANに転職予定の熊田さん。なぜこれほど長くかかわっているのか、どうして転職までしようと思ったのか等をじっくり伺いました。

このインタビュー内容は後日、「登録先の志」として『凸と凹マガジン』で紹介させていただく予定です。


そして、最後の第3部は、参加者全員がORGANの理事になったつもりで話し合う「仮想理事会」の予定でしたが、午前中の質疑応答でORGANからの相談事項がほぼ終わってしまったため、参加者のみなさんから質問を集めながら進めました。

「幅広く統計調査したくても、対象が偏ってしまう場合はどうしたらよい?」「あいまいなもの、数値化しにくいものはどうしたらよい?」等の問いが出されました。

水谷さんからは最後に、「調査は難しいけど、実りあるもの。やればやるほどやれるようになっていく」「調査とは、シンプルに、知らないことをたずねること」いうまとめの言葉をいただきました。

「調査はよりよいコミュニケーションのためのもの」ということがわかり、参加者のみなさんの調査に対する意識もかなり変わったのではないかと思います。


次回の第6回研修は2021年5月、NPO法人Chance For Allさんをホスト役に開催予定です。

「お金の地産地消」をデザインする:合同会社めぐる

参考:「名古屋市市民活動促進基本方針」(2011年12月)/ 図 資金が地域で回る仕組みのイメージ